久しぶりに本格的な日本庭園の依頼を頂きました。
母屋は大工さんが三年半がかりで建てた、入母屋造りの純日本建築。外塀も一文字瓦で廻した木造塀。
最近はこのような日本建築物を見ることはありませんでしたので、初めて施主様宅へ伺った時には堂々たる建物に圧倒されました。
施主様からのご要望は、庭石をすべて四国青石と黒松を配して枯山水の流れを造ってほしいとのことでした。
庭石は生産地まで出向き、ひとつひとつ選別マーキングして確保し、動線に使う飛石は大きいもので2m角以上、小さいものでも80cm内外、平均すると1.2~1.5mくらいの平板を当店手持ちのものと取り寄せによりそろえた数量は70トン強。
植栽のマツは背が低く裾が広がり、塀から少し見えるくらいの盆栽風の容姿をご希望。
これも、特殊なマツを持っている東金市内の生産者S園さんにすべてを依頼し、施主様に実見して頂きOKを頂いてからの庭造り開始となりました。
一ヶ月半の工期を以って、なんとか完成にこぎつけることができました。
施主様にはたいへん喜んで頂けた本格庭園を誇りに思います。本当に施主様には感謝しております。