ここ何年か施工のご要望がなかった天然の青竹を使った建仁寺垣の現場です。
仕様はオーソドックスな作りです。リニューアル前のものが、石のゲタの上に立子を建てた作りで、一年ほどすると一部の割竹が石ゲタの前に出て落ち、形が崩れてしまい、そのまま7~8年が経過していたものを新しくつくり直したいとのご要望でした。
今回は、焼入れした木材を立子の受けとしました。また、前作の割竹立子は孟宗竹を使用してありましたが、今回は真竹の立子に変更しました。それに合わせて、押し縁・笠木ともすべて真竹のつくりにしました。孟宗竹の垣根ですと全体が白くぼんやりとした感じになりますが、真竹素材の緑が鮮やかに生きて非常に美しくメリハリのある美しい垣根が完成し、お客様のご納得を頂きました。